退院日
ついに退院の日。
傷口はこんな感じ。
傷口の上に黒ずんでいるところがあるが、これは内出血でそのうちなくなるとのこと。
退院指導というのを受ける。退院後は1ヶ月程度傷口に茶色のテープ(ユウキバンという)を貼って保護する必要があって、その貼り方を教えてもらった。
まず上の半透明なテープを剥がすのだが傷口が開いてしまわないように肌が引っ張られないようにゆっくりとはガス必要がある。これが鏡を見ながらで結構難しかった。その後。3cmくらいに切ったテープを重なるように貼る。
1ヶ月たったらテープは貼らなくてもいいけれど、1年間は日焼けを避けなければいけない。冬はマフラーとかタートルネックとを着てればよいのだけれど、夏は首元を隠すのは少し大変かもしれない。
退院説明が終わったあと、腕のバンドを切ってもらいパジャマから普段着に着替え。11時くらいに会計をして1週間ぶりに外に出た。大過なく入院生活を終えて、すごい開放感があった。
入院7日目
起床後に採血をする。私の場合腕の血管がわかりづらいみたいで、注射針を刺す場所を探すのに時間がかかってしまう。そして刺す腕もやる人によって右腕だったり左腕だったりまちまちである。ちゃんと血管に刺さるかドキドキしながら待っていたけど無事に終了。さすがです。
血液検査の結果は午前中にはわかるということだったが、医師の説明は午後一になった。医者の説明では、手術で取った甲状腺の画像、血液検査の結果、退院後の留意点などの説明があった。
画像を見ると主要部分が白く変質しているのがわかる。大きさは12mmx10mm。パチンコ玉とかその程度。主要の大きい人は数センチにもなるそうだから、私のは小さめである。よくもまあこんな小さな腫瘍が見つかったものだなぁ。人間ドックを受けてよかった。
退院後の生活では、甲状腺を半分残しているので今のところは薬を飲む必要もない。手術した場所は1ヶ月程度テープで保護する必要がある。仕事はデスクワークなどは体調と相談しながら初めてよいとのこと。
ようやく全身シャワーが解禁。すっきりした。入院費の見積もりと診断書をもらった。食事は今日から普通食。昨日は食欲がなかったが、今日は差し入れでもらったふりかけを使って、少しは食べられるようになった。
あっという間の1週間で明日は退院だ。気づくともう12月。今日から表参道のイルミネーションが始まって見物客や警官の声が夜まで聞こえてきた。
入院6日目
手術後2日目。昨日は21時過ぎくらいに寝てしまったようである。少し疲れがたまっているのかな。
起き上がるときは、首に負担をかけないように横向きになり腕を使ってしなければならない。いつもの癖で首に力を入れると傷口に悪いみたいだ。
今日は首からドレーンの管を抜いた。ベッドに仰向けに寝ていたので抜くところは直に診られなかったけれど、痛みもなくあっという間に抜けた。抜いたところにはガーゼを当てられた。
また、手術前の検査でもやった経鼻内視鏡の検査を行った。これで手術後の声帯の動きを調べる。人によっては外来まで行ってやってこなければならないみたいだけれど、私の場合は病室のベッドの上でやった。担当医師がこの検査を出来るか出来ないかで決まるのだろうか?
鼻からプローブを入れるのはちょっと怖いけれど、かなり細いのであまり痛くはない。それでも少々涙は出たが。
検査の結果、声帯の動きは問題ないとのこと。特に声の出方も手術前との違いはない。今のところは何も問題なく経過している。
今日は下半身だけシャワーが浴びられる。頭はまだ洗えない。そろそろにおいが気になってきそう。
食事は今日もお粥。病院の食事にもだんだん飽きてきてしまった。
入院5日目
結局あまり眠れず朝を迎えた。傷口の痛みはあまり感じないが、ドレーンがつながっていることでちょっと違和感がある。
夜中に手術した傷口が少し腫れているみたいだったので、看護師さんが持ってきたアイスノンみたいなものを首に当てていた。出術前の説明では際出血した場合に再手術の可能性を指摘されたが、特に問題ないようである。
また、看護師が定期的にドレーンにたまった排出物(ほとんど血液かな)を回収していった。1回50ccとか30ccとか結句出ている感じなのだけど。
そうこうしているうちに朝食の時間。今日明日はお粥食となる。まだ少しのどに違和感があったけれど完食できた。
今日は医師の回診があって、その結果で予定通り退院するか決まる。回診の医師は手術担当医とは別だった。傷口を一瞬触って一言「予定通り金曜日退院」といって去って行った。その間30秒もなかったw
そのほか午前中に点滴を1本打って、終わってから手術前から刺していた針を抜いた。
今日は風呂もシャワーも入れず身体をおしぼりで拭いて着替え。
手術直後だったけれど、思ったよりは身体は大丈夫な感じであった。
入院4日目(手術当日)その2
19時過ぎに手術室からストレッチャーで病室へ運ばれた。ベッドに移されて3時間安静。点滴と酸素吸入、足には電動のマッサージ器を付けられている。意識は割合はっきりしていたと思う。少し吐き気がすると看護師に伝えたら、吐き気止めの点滴が追加された。
3時間後の22時頃に酸素マスクを外され、パジャマに着替え。手術で切開した右側が管が出ていてポータブルの吸引器に繋がれている。吸引器は負圧に設定されていて排出物がたまる仕組みである。(ドレーンと言われる)ドレーンが体外につながっている間は、下着やパジャマは前開きのものを着用しなければならない。
その後トイレに行く。そういえば、尿道のカテーテルは入っていなかった。他の人のブログであれを抜くのがすごい痛いと書かれてあったので若干不安だった。その点はよかった。その後ストローで水を飲んだ。少しずつ飲まないとむせる。
痛みは思ったよりも少ない。痛み止めの点滴の効果であろうか。0時40分頃点滴終了。ドレーンにたまった排出物を回収していった。
想像していたよりも辛さはなかったけれど、あまり眠れずに夜が更けていった。
入院4日目(手術当日)その1
手術当日になった。昨日は耳栓のおかげで結構寝られた。手術前日は緊張で寝られない人が多いみたいだけれど、特に難しい手術でもないし心配はしていない。
8時過ぎに担当医師が病室にきて、手術できるところに線を引いた。
Lが取り出す左葉側の甲状腺を示している。
9時過ぎに看護師が手術前の最終チェックをしにくる。ひげを剃ったか、アクセサリー類は全部外したかなど。眼鏡は別の看護師には持って行く旨を伝えていたのだけれど、歩くのに問題なければ外していくように強引に説得されて持っていかないことになった。
11時前に点滴用の針を左腕に刺す。血圧の測定したところ150-100と高め。手術中に血圧を下げる処置をするかは状況を見ながら判断するとのこと。
13時半。これより飲水禁止。16時半予定時間だか少し遅くなりそう。手術着に着替える。
17時少し過ぎ。手術室に呼ばれる。眼鏡を外し看護師と一緒に歩いて向かう。
扉が開いてまず椅子に座り、付き添いの看護師と手術看護師(多分前日に顔合わせした人。眼鏡外していたのでわからない)の間で本人確認。この辺のチェックはさすがに慎重。
ようやく手術台に上がりタオルを掛けられたり麻酔医師が声をかけてきたり。麻酔導入時刻が17時15分くらいなところまでは覚えている。
看護師が名前を呼んでいるようだ。声は・・・出るようだ。多分始めに話したのは「今何時ですか?」だったと思う。「19時」と回答があった。1時間半くらいで終わったようだ。
入院2,3日目
初日の夜はあまり寝られなかった。病院が表参道の大きな通りに接しているので夜中でも車や人の声が結構響いてきたり、同じ病室の人のうめき声(手術直後でかなり痛むらしい)もあったりして気になってしまった。
また、昼間は談話コーナーの話し声が結構響いてきて落ち着かない。環境的にはあまり快適ではないので耳栓を用意したり、イヤフォンで音楽を聴いたりして紛らわした方がよいかもしれない。(耳栓は家族に買ってきてもらった)
入院から手術まで最短の人は1日(月曜日入院で火曜日手術など)なんだけれど、私の場合土日を挟むので手術まで3日間待たなければならない。まあでも病院の雰囲気に慣れてきてから手術を迎えるのも悪くない。
日曜日には家族や会社の同僚がお見舞いに来た。感謝。
以下2,3日目にやったことや気づいたこと。
- 手術看護師の顔見せ(眼鏡は許可すれば手術室までかけていくことが出来るとのこと)
- 手術時と手術後に必要なものを用意及び看護師のチェック(手術時に履く「バースショーツ」というものを購入)
- 手術担当医から「明日頑張りましょう」と挨拶
- 看護師の交代は9:00(日勤)と17:00(夜勤)、交代の挨拶に来る人と来ない人が居た
- 夜の巡回は21:00、0:00、3:00
- 看護師の制服は3色。色分けに何か意味があるかはわからなかった(ワコールの制服のようだ→医療現場でのメディカルウエアの在り方「現場の声」:伊藤病院|フォーク株式会社)
21時から禁食。手術の時間は人によって朝早くから夕方遅くまで様々だけど、禁食の時間は前日の21時からと変わりがない。これより火曜日の朝まで何も食べられない。起きていてもお腹が減って仕方がないので耳栓して寝た。